実際に1年間育児休業を取得した男性が考える注意点とアドバイス【育休】

男性の育児休業 子育て

こんにちは!
男爵芋です。
この度1年間の育児休業を取得したため情報をまとめていきます。

育休を取得する前に不安だったことがありました。
しかし、検索しても出てこない為に自分でFPの教科書を買って勉強しました。

これから育休を取得するパパさんの助けに少しでもなればいいなと思っています。

今回自分が取得したのは「育児休業」であり「産後パパ育休」とは別物です。

男性の育児休業の仕組みとは?

まず育児休業の説明です。

育児休業の期間は?(男性の場合のみ解説)

妻の出産予定日から子の1歳の誕生日の前日までの約1年間で休業することができます。
申請は休業を取得しようとする1ヵ月前までに「育児休業申出書」を雇用主に提出しないといけません。(2回まで分割可能)

例:「2024年2月25日出産予定日」の場合は
「2024年2月25日~2025年2月24日」まで休業を申請できます。

※出産が早まった場合は前倒して休業することができます。(休業期間変更申出書は提出要)
また、出産が遅れていても、出産予定日から休業になります。


出産が遅れた場合はその出産日から子が1歳になる前日まで休むことができます。

例「2024年3月25日出産予定日」「2024年3月30日出産」の場合は
「2024年3月25日~2025年3月29日」まで休業を申請できます(休業期間変更申出書は提出要)

自分の場合は出産予定日から出産が遅れたため、休業期間変更申出書を提出し終了の日にちを子の1歳の前日に変更しました。

休業期間の変更はできるの?

延長、短縮ともに出来ます。
育児休業期間変更申出書」を雇用主に提出する必要があります。
用紙は雇用主に相談した時に頂くことが出来ました。

自分は育児休業の給付金がいくら出るのか分からなかったので、最初6ヶ月の休業で申請しました。
そしてほぼ計算通りの給付金が貰えたので、休業終了日を子の1歳の誕生日の前日に変更しました。

延長はもちろんできますが、短縮は雇用主との相談になります。
基本的にはできますが、雇用主が休業者の補充の人員を入れていた場合、人があぶれてしまうため相談となっているようです。

延長、短縮も分かった時点で雇用主に連絡し、早めに申請を行うようにしましょう。

お金はいくらもらえるの?(育児休業給付金)

皆さんが一番気になるところですよね。

自分の周りには育児休業を取得している男性がいなく、どのくらい貰えるのか分からなかったため非常に不安に思いながら休業を開始しました。

自分の場合は会社の上司から「全然もらえないぞ」と脅されたりしましたが、上司に知識がないためでした。また、総務に聞いても男性の育児休業を取ったことがないため、担当者に質問しても知識がないため答えられず苦労しました。

給付金の計算式はこちら!

【休業期間が6ヶ月以内の場合】
賃金月額×67%=1ヵ月当たりの給付金

【休業期間が6ヶ月を超えて1年まで】
賃金月額×50%=1か月当たりの給付金

【賃金月額の計算】
6ヶ月分の給料(額面、交通費等込み)/6=賃金月額
【賃金月額の上限】
支給率67%の時は上限315,369円
支給率50%の時は上限235,350円
※令和6年8月1日以降

ほぼこれの計算通りでした。

上司の中には手取りの67%とか言ってくる人がいてドキドキしてました。
大丈夫!額面の67%です。

給付金の支給時期は?

給付金がいつ入るのか気になりますよね。

給付金の申請は2ヶ月まとめて行います。その後は申請後1~2週間後に指定口座に振り込まれるという形になっています。そのため、最初に入ってくるのは約2ヶ月と1~2週間後になります。
(2ヵ月休業取得→担当者による給付金の申請→給付金が口座に振り込まれる)

自分の場合は(休業開始日が1月25日で出産日が1月31日)
最初に入金があったのは4月8日(67%)
次が6月7日(67%)
次が7月31日(67%)
次が10月2日(50%)
次が11月29日(50%)
最後の分はまだ貰っていませんがおそらく1月末から2月初めに50%分入るはずです。

1月は半分ほど働いていたので2月分の給料は満額ではないにしろ入りました。
夏、冬の賞与も多少なり入ったので、考えていたよりもだいぶ楽でした。

税金の支払いはどうなるの?

税金の支払いは免除になるものが多い為、支払うのは「住民税」のみです。

自分の場合は会社から給料日付近になると書面が届き、給料から引き落としできない分を会社の銀行口座に振り込んでくれとのことでした。

そのため、給料日付近には家にいないといけないため(いつ書面が届くか分からない)旅行や遠出の日にち選びに苦労しました。

男性が育児休業を取得するメリット、デメリットは?

自分が1年間取得した中で男性が育児休業を取得することのメリット、デメリットをまとめていきます。

メリット

【子どもの成長を間近に見れたこと】
なんといってもこれです。
子どもの成長を写真や動画だけで見るのではなく、実際に一緒に体感することで、子どもへの愛情がグッと増しました。
1人目の子どもの時は育児休業を取得していなかったので、気付いたら歩いてる?!
もうこんなもの食べるの?!
という風に成長を感じられませんでした。
仕事行くときは寝ているし、帰ってきても寝てる。
会うのは週末の短い時間だけでそんなので懐くわけもなく泣かれていました。

【妻に対する尊敬が生まれたこと】
仕事をしている自分が大変だと思い込んでるだけでした。
育児は本当に自分の時間がありません。
トイレ行くにしても付いてきて泣いているし、買い物行くにしても機嫌を伺いながら旅行並みの荷物整理をしてから行きます。
服一つ決めるにしてもその日の天気、気温を考えながら脱ぎ着出来るものにしたりと気遣いができないと大変なことばかりです。
家事も子どもが寝ている内に済まさなくてはいけないし、夜には夜泣きもあります。
自分の満足する睡眠時間など取れません。

妻には本当にいつもありがとうございますという気持ちで一杯になりました。

【自分のスキルが上がること】
家事をやることによって料理や洗濯、掃除のやり方が分かるようになりました。
そのため、育児休業が終了しても少しの合間に家事を回すことができるようになったので、これからの生活で絶対助けになってくれます。
また、新しい事にチャレンジすることもできます。
自分の場合は「ブログに挑戦」がまさに新しい事です。

【自分の仕事を頑張ろうと思えた】
仕事で抱えていたストレスが無くなって、気持ちが前向きになりました。
家族と過ごす時間を充分に取れたため、
自分は自分の仕事を頑張るぞ!という気持ちになりました。
色々な人と交流することにより、自分がどのくらい恵まれているのかを感じたのも一つの要因です。

デメリット

【職場からの風当たりが強い】
会社では男性が育児休業を1年取得するのは初めてであったため、職場の人も慣れていません。
自分が担当するはずだった仕事も他の人に流れてしまい、迷惑をかけています。
そのせいで職場に書類を提出しに行ったときに暴言を吐かれました。
「育児は子どもの面倒も見るのが仕事だ!遊びに行ったらこ○すぞ!」と言われました。
足りない人員補充は会社の責任ですが、職場の人は目先の自分に攻撃してきます
これが一番面倒で大変でした。

【貯金が少なくなる】
育児休業に入る前の生活水準で生活しようとすると間違いなく貯金が減っていきます。
自分の場合は「150万円」貯金が減りました。
給付金が6ヶ月を超えると支給率が67%→50%になるのも理由の一つです。
また、赤ちゃんが産まれると購入する物が多くて出費もかさみます。
色々な要因が重なって減っていきました。
育児休業を取得すると決めて貯金が減る覚悟はしてましたが、口座の残高が減っていくのは結構心にきます。
自分の経験を目安にしてもらいたいです。

【職場復帰するのにエネルギーが必要】
一度仕事のない生活を味わってしまうと職場復帰は本当に大変です。
生活のリズムも直さないといけないですし、仕事も1年あれば結構変化しています。
半分新人の気持ちで戻らないといけないため相当エネルギーを使います。

男性の育児休業は取得するべき?

個人的な感想になりますが「絶対に取得すべき」と感じました。

休業の期間はできたら1年がオススメですが、金銭的に厳しいなら6ヶ月でも良いです。

税金の支払いは1年間働いていないと年収が低いため、所得税と住民税は次の年から額が下がります。
これもオススメできる要因ですね。

あとがき

どうでしょうか?参考になりましたか?

自分の経験談、調べた内容が皆さんのお役に立つことを願っています。

これまで読んでくださってありがとうございました。

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